安全よりも小銭優先?!ケニアの交通事情

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ケニアのこと・ケニア人のこと
地球のみなさんこんにちは!
ケニアでは今週から急に町を走るマタツ(乗り合いバス)の数が減りました。
警察の取り締まりが強化されていることが原因のようです。

取り締まりの内容とその影響

本格的な取り締まりは来週の月曜日からですが、今週からすでに始まっています。
対象は国民の足であるマタツをはじめとする公共交通機関です。

・免許証を所持しているか
・座席にシートベルトが付いているか
・タイヤの状態は良好か
・調速機(スピードを80km/hに抑えるもの)を備え付けているか

などの条件をクリアしないと営業できないとのこと。
現状これらの条件を満たしていないマタツが多いため、町からマタツが減ったというわけです。

安全のために取り締まりを強化するのは良いのですが、国民の生活に影響が出ているのも事実です。
・マタツ需要に供給が追い付いておらず、マタツ探しが大変になった。
・ようやく見つけたマタツがいつもより高い値段を請求してくる。

私も実際に体験して困ったのです…。

来週から本格化する取り締まりに向けて、今マタツドライバーたちは免許の取得や車体の整備に励んでいるそうです。


ケリチョで起きた大惨事

今回の取り締まりのきっかけは先月ケリチョで起きたバスの事故だと話している人がいました。

Blame game over Kericho accident that killed 55 people - Citizentv.co.ke

The Kericho accident that claimed 55 lives is now being blamed on alleged corruption among traffic police officers, negligence and disregard for the law.


バスがコントロールを失い、ガードレールを突き破って20m下へ落下しました。
50名以上の方が亡くなった大惨事です。

この事故について、ある人は「62人乗りのバスに72人乗ってたから、重すぎてコントロールできなくなったんだ。」と話していました。
定員過剰が事故の直接的な原因なのかどうかは分かりません。(原因は居眠り運転だという説もあります。)
しかしケニアでは定員過剰は日常茶飯事です。


何人乗れる?定員過剰の実情

ケニアの公共交通機関がどれくらい定員過剰の状態で走っているか見ていきましょう。
まずはライトバンタイプの乗用車。乗り合いバスのような感覚でよく使います。
car_minivan.png
本来であれば運転席+助手席+後部座席3人で、定員は5人です。
しかしケニアでは、11~12人乗りとなります。
運転席2人+助手席2人+後部座席4人+トランク3~4人という内訳です。
最初は驚きました。まぁ、後部座席に詰めて4人座るのは想像できましたが。
助手席に2人?!運転席に座ってる人ってドライバーじゃなかったん?!さらにドライバーもそこに座るん?!
って思いましたよね。

車内はこんな感じです。
IMG_6920.jpg
助手席や運転席の内側に座るとシフトレバーが太ももに食い込みます。
隣にお尻の大きい人が来たときは足がしびれます。
せめて運転席は1人じゃないと危ないしやめてほしい…。


つづいてはこちら。これがケニアで一般的な乗り合いバス、マタツです。
IMG_5645.jpg

定員は3席×5列の15人ですが、ケニアでは22人くらい乗ります。
1列目…3人(定員通り)
2列目…3人掛けに詰めて4人
3列目…通路を座席にして4人
4列目…通路を座席にして4人
5列目…3人掛けに詰めて4人
あとの3人は入り口付近で立つ。
さらに子供がいたら他人でも膝の上に座ります。
InkedRIMG2838_LI.jpg

コンダクター(車掌)は立ってドアから身を乗り出していることもしばしば。
RIMG2829.jpg

ちなみに通路に補助席なんてものは備わっていません。
でもお客さんを地べたに座らせるわけにはいかない!というマタツ業界のサービス精神により、板で座席を作ってもらえます。
RIMG2834.jpg
この板を通路の両サイドの座席にひっかけます。シンプル。

ケニアの公共交通機関では座席の数なんて関係ありません。
ルールを守って事故を防ぐことよりも、一人でも多くの乗客を乗せて数十円でも多くお金を稼ぐことを優先してしまうんです。
生活がかかっているからです。
いくら厳しく取り締まっても根本的な解決にはならなさそうです。


自分の命を守るためにできること

今回は定員過剰にフォーカスしましたが、ケニアでは他の交通ルールもめちゃくちゃです。
取り締まりで安全に対する意識が良い方向に変わればいいのですが、やはり反発もあります。

私にできる安全対策は…
・無駄な移動をしない
・マタツはなるべく新しい車体を選ぶ
・バスはなるべく信頼度の高い会社を選ぶ(安全意識の高いバス会社もあります!)
・安全運転のタクシードライバーを見つけておく

これくらいでしょうか。気を付けます。

安全よりもお金儲けを優先することは、ケニア以外の途上国でもよくあることだと思います。
みなさんもくれぐれも気を付けてくださいね。

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