過酷?!水汲みに3時間半?!ケニアのとある家庭の暮らし

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ケニアのこと・ケニア人のこと
地球のみなさんこんにちは!
この前は私が住んでいる町ケリチョを自慢しました。

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ケニアって思ってたより住みやすそうでいいところだな~と思われた方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

しかしケニアは広いのです。(国土面積は日本の約1.5倍!)
ケリチョのように住みやすいところばかりじゃありません。
危険な地域、水不足の地域、電気が無い農村…などなど、私の感覚だと「過酷」と感じるところで生活している人々がたくさんいます。
今回はケリチョとは真逆の乾いた土地で暮らしている一家の暮らしを紹介します。


乾いた土地に暮らす一家

私は8月に他の隊員たちと一緒にとある高校生の家を訪ね、3日間一緒に生活をさせてもらいました。
彼はKitui(キツイ)という地域のSimisi(シミシ)という村に住んでいます。キツイはケニアの首都ナイロビから東へ約180km、車で3時間のところです。さらにそこからでこぼこ道を4時間ほど走ったところにシミシ村があります。

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こちらが彼の家です。
こんな感じの建物が5棟ほどあり、彼の部屋、おばあちゃんの部屋、妹たちの部屋、弟たちの部屋、キッチンというように分かれています。

この家には電気・ガス・水道がありません。(小さいソーラー発電機はある。)
雨が少ない地域なので育つ作物の種類も限られています。

日本の暮らしとも、ケニアのナイロビやケリチョの暮らしとも全く違います。
テレビや本で見たことがあっても、心のどこかで「他人事」だと感じていた世界が目の前にありました。
今回は生活の様子が分かりやすい「水汲み」と「キッチン」について紹介します。


生きるための水汲み

一家と一緒に生活する中で、一番過酷だと感じたのは水汲みでした。
水は命に直接関わるので、水道の無い家庭にとって水汲みは何よりも大切な仕事だと思います。

女の子が水汲みに行くというので、私たちも同行させてもらいました。
まず近所のお宅からロバを借りてきて、ロバにタンクを括り付けます。(ロバには気の毒ですが、女の子が運ぶのではないと分かって少し安心しました。)
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作業している女の子はとても手際が良く、頼もしいです。
ロバは水を運ぶのが辛いのでしょう、馬みたいに鳴いて抵抗していました。

準備ができたら、近所のお友達と一緒に水場へ向かいます。
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家から水場までは、なんと徒歩で1時間半!!水場での滞在時間を含めると、1回の水汲みに3時間半かかります。
水はロバが運んでくれますが、ロバに水を積む作業だけでも重くて大変でした。
しかもこの地域は暑い!私はただ歩いてついて行っただけなのに、汗だくでヘトヘトでした。



キッチン事情

こちらの家庭ではかまどで調理をしています。
それもいわゆる三ツ石かまどと呼ばれているものです。石やレンガを三つ並べた上に鍋を置くシンプルなかまどで、熱効率が悪いんです。
つまり薪を大量に消費し、調理に時間がかかります。

こんなふうに頻繁に薪集めをする必要があります。(子供たちは燃えやすい木をよく知っています。)
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私たちがこちらの家庭をを訪ねた目的の一つは、改良かまどを作ることでした。
先輩隊員がレクチャーしながら改良かまどを作りました。
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改良かまどは三ツ石かまどよりも熱効率が良いので、薪と調理時間を削減できます。しかも煙も減るので、人体への影響が少なくなります。
材料はレンガ(土があればレンガは作れる)とセメント(もしくは粘土)と水だけ。身近なもので作れて、材料費もほとんどかからない優れものです。

乾燥させるのに1~2週間かかるので、私たち隊員は一家が改良かまどを使う姿を見れずに帰ってしまいました。
上手く機能して、薪集めや調理にかかる時間を削減できていればいいのですが。
(来月再度訪問する隊員がいるので確認できそうです。)


不便な暮らしをどう捉えるか

彼らの暮らし、どのように感じましたか?
不便。大変。気の毒。
そう思われる方が多いのではないでしょうか。

私は3日間彼らの生活を体験させてもらい、確かに普段の自分の暮らしと比べると不便で大変でした。
でも辛いと思うことは一瞬たりともなく、楽しかったんです。家族やご近所さんとの繋がりを感じて、幸せな気持ちになれて、心が満たされました。
「生きるとはこういうことなんだ」と諭されたような、不思議な感覚にもなりました。

私がよそ者の立場で、たったの3日間過ごしただけだから“楽しい”と感じたのかもしれません。
住民として長期間過ごすと、もっと大変なこともあると思います。水が枯れるかもしれないし、病気になるかもしれない。

そんな環境下でも彼らは強く、たくましく、力を合わせて暮らしていました。
彼らがどう感じながら暮らしているのか、よそ者の私には到底分かりません。
少なくとも不幸には見えなかったけど、幸せか不幸せかは本人が決めること。
どうか彼らが幸せでありますように。


予告(?)

今回書いたこと以外にも、紹介したいエピソードがたくさんあります。
・火おこしが上手な子供のこと
・ニワトリの屠殺をしたこと
・Harambee(=助け合い)精神のこと
・カレー、おにぎり、焼きいもなどの食べ物を紹介したこと
・手に入る野菜のこと
・夜にハイエナが出ること
・星空がきれいだったこと
・支援ってエゴなんじゃないかと思ったこと

などなど…全部書いたら本になるぐらいたくさん。
いくつかはまた今度ブログに書きたいなと思っています。
この3日間の出来事を忘れないためにも。

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