ケニア人は変化を求めていないのか?かまどを通して思うこと

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考えごと
地球のみなさんこんにちは!
ケニアで青年海外協力隊として活動している平岡咲幸希です。

ケニアで暮らしていると、ケニアは発展・変化を求めてないんじゃないかと思うことが多々あります。その中でも決定的だったことがあるので紹介します。


三ツ石かまどと改良かまど

私はとある農家を訪問していて、その中でキッチンを見せてもらう機会がありました。
そこには古くからの「三ツ石かまど」がありました。「三ツ石かまどと」は、そこらへんに転がっている石を並べただけのかまどで、熱効率が悪いし燃費も悪いし煙も多い。つまり家計にも人体にも優しくないかまどです。
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↑三ツ石かまど

私は三ツ石かまどを使っている人に会ったときは、「改良かまど」の話をよくする。「改良かまど」とは、レンガや粘土など身近で安価に手に入る材料で作れるかまどで、熱効率・燃費・煙が改善されるものなのです。
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↑改良かまどの一種

その農家のお母さんは「改良かまどのことは知っているが、作り方が分からないから三石かまどを使っている。」と話してくれた。
配属先の農業局のスタッフは作り方を知っているのに、なぜその人たちに作り方を聞かないんだろう。なぜ配属先は農家に教えてあげないんだろう。
と思いながらも、「私作り方知ってるよ。今度一緒に作ろう。」と話してきた。

その30分後、私はさっきの農家のすぐ隣にある、彼らの父母が住んでいる家に来た。(最初の農家のお父さんの実の父母の家)
そこにまさかの改良かまどがあったんです!自分たちで作ったそうです。


なぜ改良かまどを作らないのか??

最初の農家は身近に改良かまどの作り方を知ってる人がいるのに、作り方を教えてもらうことなく三石かまどを使い続けている。
それはつまり、別に改良かまどを欲しいと思ってないのでは?という説が浮上。

もしかしたらお父さんお母さんに聞きにくい事情があるから今まで聞けなくて、私には聞いてくるかもしれない…なんて淡い期待もしちゃったけど、音沙汰なし。
やっぱり改良かまどは欲しくなかったようだ。現状で満足していて、変化を求めていないのだろう。
結局その農家さんとはその後会ってもないし、話してもいない。


私の活動って一体…?

これまで現地の人たちと一緒にいくつか改良かまどを作ったけど、今思うと彼らもそこまで改良かまどを欲しくなかった可能性が高い。ただ私に誘われたからやってみたのかも。本当に欲しかったら私が「作ろう!」って誘う前に自分で作るもんね。もしくは自分から「作りたいから作り方教えて!」って言ってくるやんな。
作った当初は「彼らの生活が改善できる」「良い変化をもたらすことができた」とポジティブに捉えてたけど。それは彼らが変化を求めている、改良かまどを求めていると信じてたから。

今は彼らが変化を求めていると思えんから、改良かまど作りに限らず自分がやってる活動全てが誰にも求められていない無駄なことだと感じる。
そういえば何をするにしても自分から提案していた。農家さんが主体になるようにって考えてやってたつもりやけど、そもそも彼らの「やりたい」「変わりたい」って気持ちから動き出したことなんてない。
むしろ私が「彼らの生活を向上させたい」「彼らの収入を増やしたい」って思ってやってる。これって完全に自分自身のエゴの押しつけやなって今さらながらに思ってる。

そもそも協力隊事業自体が日本のエゴの押しつけなんかな?って考えるときもあるけど、これ書きだすと長くなるし批判的になっちゃうから今日は一旦やめておく。

残りの任期10ヶ月、このままエゴの押しつけだけやり続けるのは虚しい。
本当なら彼らが自らの意思で変わろうとしているところに、ちょっと手助けするのが協力隊の役目な気がする。けどそのタイミングを待ってたらただ待つだけで残りの任期が終わる自信ある。
もしかしたらそれもありなんかな?そんなに待てる性格じゃないけど。

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